【非行・不登校】「はじめ優しく、次第にパシリ」・・これが非行の公式

【非行・不登校】「はじめ優しく、次第にパシリ」・・実はこれが非行の公式の一つなんです。

非行のグループに入る子は、きっかけは様々ですが基本的には「超さびしがり屋」の子。特に年上の子との接点ができると、年上の子は不良・非行の子といえども最初はとっても優しく・気前よく・色々おごってくれたりチヤホヤしてくれるようです。実は、これが彼らのいつもの手口・罠なのです。さびしがり屋の子にとって、不良グループはまさに「自分を歓迎してくれる居心地の良い場」なのです。しかし、この「おいしい状況」は長くはつづきません。

年上の不良は次第に優しさがなくなるどころか、パシリをさせられたり、万引きを強要されたり、夜中に急に呼び出されたりと、まさに奴隷のような状況になってしまう子が多いようです。でも、一回できた縁はなかなか切れないもの。携帯の番号やLINEのIDも知られている。下手をすると、自宅にのりこんできたり、友だちや学校にも良からぬ情報を流されるかもしれない・・、そんな不安が頭をよぎると、結局は不良・非行の子の言うことに従わざるを得ない状況に。

この後の展開は実に様々。中でも親が子どもの異変に気づいて学校に相談したり、カウンセリングに相談したり、適切な行動をとることで状況を変えることができることも。しかし、相談する相手(相談機関)によって対応のアドバイスはマチマチ。「アドバイスは何ももらえなかった」とおっしゃる親御さんもおられます。わが子の危機・ピンチを親が救う!。そのためには、相談機関の信用性(アドバイスに納得できるかどうか)などは慎重に判断すべきでしょう。

不登校・非行のカウンセリング淀屋橋心理療法センターlogo

淀屋橋心理療法センター(公式HP=https://www.yodoyabashift.com/) ←クリック!

所長 福田俊一(精神科医・心療内科医・児童精神科医)

担当 小川和夫(不登校・非行問題研究室 室長 ファミリーセラピスト・心理カウンセラー)

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【非行のカウンセリング】 非行の子は意外と家族思い

今年の夏休みは例年以上に非行のカウンセリング相談が多かった一ヶ月でした。

特に「スマホ中毒」「ネット中毒」「パソコン中毒」「LINE中毒」など、多くの非行傾向の子をお持ちの親御さんに対する記事をアップしたからかもしれません。

いつも親の心配をヨソに夜遊びにふける子、不良の子ばかりとつるんでいる子、万引きや窃盗などで警察に目をつけられている子、ゲーセン(ゲーセン)に入り浸っている子など、非行の子は家庭に居つかず、家にいると思ったら常にスマホやケータイを片時も離さず、「家族のことはどうでもいいと思っている」と考えてらっしゃる親御さんも多いと思います。中には「親のことを嫌ってるんだろう」と、悲観的に考えてらっしゃる親御さんもいらっしゃることでしょう。

しかし、淀屋橋心理療法センターで非行専門外来として25年以上「非行の子」のカウンセリングを担当していますと、現実的には意外と親のことを「好き」という子の方が多いというのがわかります。実際に非行の子が「悪いことをするから親が叱る」という当たり前のことを繰り返しているうちに、非行の子自身が「自分は親に嫌われている・見放されている」と感じるようになるのかもしれません。

このマイナス(負)の連鎖は、非行の子からはなかなか変えられません。当センターに来所される親御さんに対してカウンセラーがアドバイスをお出ししているうちに効果があがってくる場合がほとんどです。世間の常識や、身近な人の意見をきくと「もっと厳しく叱らないとダメ」と言われることが多いようですが、非行改善の実績をあげやすいのは、「厳しくない対応」であり、どんどん親子の関係が良くなっていくような対応なのです。

当センターの非行カウンセリングをスタートされる前に「事前相談(無料相談)」を利用されるご家族も多いのですが、このような話をするだけで、とても意外な感じを受けられるようです。「どんな本を読んでも、どんな人に相談しても、非行に走る原因は親が甘いからだ」と言われているそうなのです。

実際、非行のカウンセリングを長年やっていますと、非行に走る子ほど、他に比べて「親が好き・家族が好き」という子が多く、中学生や高校生になっても家族旅行を楽しみにする子も意外と多くいます。また、親御さんが仕事で疲れたり、病気で寝込んだりすると「しんどいなら寝とけやー」とか、「晩御飯は弁当買えばいいやん」など、完璧とはいえないまでも親のことを思っての発言を口にする子は多いのです。

どうか、世間の常識や、他人の意見に振り回されすぎず、非行には走っているがこの子は親のことを嫌っているのか、それとも好きなのか、一度、客観的な目にみてあげて下さい。

 

淀屋橋心理療法センター(大阪府豊中市・緑地公園駅)

所長 福田俊一

担当 小川和夫(非行・不登校専門外来カウンセラー)

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非行問題の解決事例 「挫折」から「悪い先輩との夜遊び」へ。しかし・・・

非行問題の解決事例

サッカーを頑張っていた子に或る日とつぜん悲劇が!

S太は小学校からずっとサッカーを続けてきた。チームのエースストライカーで将来も有望視されていた。もちろん、中学生になってもサッカー部に入り、一年生のうちにレギュラーの座も獲得した。非行とは全く無縁な子だったのだ。そんなS太を悲劇がおそったのは中2の4月だった。練習中に利き足を骨折してしまったのだ。しかも、全治数カ月。

ここからS太の非行傾向が始まった。

なんとか不登校にはなっていないものの、毎晩のように「先輩と遊んでくる」と家を出ては、帰宅時間が日に日に遅くなっていった。「先輩」と呼ばれている相手の目星はだいたいついている。中学校の先生や警察からも目をつけられている一年上のK雄だ。S太の両親はすぐさまK雄とのつき合いを反対し、思いつくかぎりのK雄の悪口を言い、なんとか縁を切らせようと努力した。しかし、S太は反省するどころか、K雄をけなせばけなすほど親への反抗をつよめ、ついには親と顔をあわせるのも挨拶すらするのを嫌がるようになった。夏休みに入ると非行問題はいっそう深刻になっていった。親子の会話はほとんど無くなり、タバコ・ピアス・朝帰りと、みるみる非行度はエスカレートしていった。次第に両親の根気もうすれ、半ばあきらめムードが漂っていたところで、カウンセリングがスタートしたのだった。

S太のように「挫折」をきっかけに非行に走る子は多い。そして、「ぬけがら」「なげやり」に近い状態の子に、「サッカーがダメなら勉強でがんばれ」と励ます両親との間に大きな温度差(気持ちの差)が生じてしまう。皮肉なことに、そんな気持ちでいるときに限って、K雄のような不良・非行連中から「甘い声」がかかってしまうのだ。

 

非行問題解決の前に、S太と両親との膠着(こうちゃく)状態を何とかするため、カウンセラーは一つの課題を両親に出した。「親子の接点さがし」である。「テーマは何でもけっこうです。S太くんがよく口にする話題の中で、ご両親にも興味がもてるものを探して下さい。そして、次回までにその話が弾むようにがんばって下さい」。

両親は、課題の理由をカウンセラーから説明をうけたものの、それで息子の非行行動が良くなるのかどうか半信半疑だった。しかし、今のままでは良くならないことはわかっていた。父親は「サッカー」、母親は「晩ごはん」をそれぞれ話題に選ぶことになった。

一週間後の面接日。S太は最初こそノリが悪かったものの、父親との間でサッカーの話題で盛り上がるようになり、週末にはJリーグの試合を見に行く約束まで取りつけた。母親は、前々から晩ごはんのメニューや味付けに、いちいち口出しするS太をうっとおしく思っていた。それを今までは違って「聞いてやる=言わせてやる」ことにした。その結果、「文句はいっそう増えました。でも前のようにイヤそうな顔じゃないし、文句を言いながらもパクパク食べるんです」。そうです。まずは親子の会話が復活したのです。

両親ともに熱心に取り組んだため、最初の課題から大成功である。カウンセラーは、ひきつづき「S太の非行」ではなく、「親子の会話を弾ませる」ことを勧めた。

ある日、S太の口から意外な言葉が飛びだした。いつものようにK雄からの夜遊びの誘いの電話のあと、浮かない顔をしていると思っていたら「もう!、テレビみたかったのに!」と、突然グチをこぼしたのだ。

よくよく聞いてみると、K雄からの誘いは最初は嬉しかったものの、つき合いが長くなるほどにK雄の無理強いが増えていったようだ。また、いわゆる「使いっ走り」もよくさせられていたことがわかった。「いつもあいつの都合ばっかりや」「パシリばっかりさせられる」「あいつは万引きも平気でやってる」「あんな奴、捕まったらいいねん」と、次から次にK雄に対する不満が口をついて出てきた。

「挫折」から「悪い先輩との夜遊び」へ。しかし…

ようやく両親の努力が実を結びはじめ、非行問題の解決も見えてきた。K雄からの誘いはつづいたが、家ではK雄の悪口が日課となり、他にもいろんな話題で盛り上がるようになった。カウンセラーからは、課題が達成できるたびに、非行問題解決にむけての次のステップ(課題)がアドバイスされた。

あのままS太を責めつづけていたらどうなっていただろう・・。

所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

【非行・不登校】留年への親の焦り

子どもさんの非行の相談でも、不登校で、かつ留年のピンチが迫っている高校生の場合、最初に来所される時期によっては解決率が大きく違ってきます。

非行に走り始めたばかりや夜遊びがすぎて登校に支障をきたし始めた、登校はしているが不良の子とつきあい出したなど、いわゆる初期(または中期)段階ならば、非行のカウンセリングに専念できます。留年までに少し余裕があるからです。

ところが、あと数日で進級や卒業が決まるギリギリの状態でのかけこみ相談の場合、なかなかそうはいきません。親御さんは目先の進級(卒業)に意識がいきすぎて、「今日はどうすれば良いか」「登校するように強くうながして良いのか」「父親が厳しく言うべきか」など、「今すぐ、どんな手を打てば良いか」といった質問に集中してしまいがちです。

親御さんのあせりが強すぎる場合の対応は、どうしても「先走って言ってしまう」「子どもへの説得に終始する」となり、かえって親子の関係がこじれてしまう結果になることがあります。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
小川和夫(不登校・非行専門カウンセラー)

 

【非行の対応】子どもを「変えない」対応

子どもの非行を解決するためにカウンセリングにきているのに「子どもを変えない」とは。

何だかピンとこないかもしれません。実は、これはあるお母さんの名言なのです。

カウンセリングが終了してまもなく、一通のFAXを頂戴しました。

「お世話になりました。お陰様で息子は・・・・。ふりかえってみると、私は息子を変えよう変えようとしてきたからこうなってしまったのだと思います。淀屋橋心理療法センターで教わったのは、息子を変えるのではなく、息子が居心地が良いと思うのはどんな家庭か、今はどんなことに関心があるのか、そこに目を向けてやればきっと親を必要としてくれる。その事にやっと気がつきました。本当にありがとうございました。  ○○の母より」

必ずしも「親が変われば子も変わる」とは限りませんが、思春期の非行の子にとって「あれダメ、これダメ」ばかり言われれば、どうしても反発してしまいます。特に非行傾向の子は、さらに外へ外へ(不良化・夜遊び・バイクなど)と気持ちが向いてしまいます。

 

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
小川和夫(不登校・非行専門カウンセラー)

非行・不良の子が素直になる時

非行タイプの子は、常に「良くない子(不良)」というイメージがつきまといます。やっている行為(喫煙・夜遊び=深夜徘徊・たむろ・万引き・ゲームセンターへの入り浸り・乱暴な言葉づかい)や、見た目のだらしなさ(金髪・ピアス・ルーズな服装・目つきの悪さ)等、なかなか良い面が見つかりません。

親御さんがショックをうける極めつけは、学校から親が呼び出しを受けたり、停学処分になったり、万引きや暴力沙汰で警察に補導・検挙された時でしょうか。「ちゃんと育ててきたはずなのに、なんで非行に・・」。下げたくもない頭を下げまくり、教師や警察官の説教を聞かされる親御さんの憤り感は相当なものでしょう。

「せめて、これに懲りて少しでも反省してくれれば・・」と、わずかな期待をいだくものの、「うざい!」「だまれ!」と、非行の子からは全く反省の色がうかがえません。

非行タイプ(不良)の子は、悪い行為や見た目の悪さなど「悪い面」だけを捉えて反省をうながすと、たいてい反発したり反抗的な態度を示します。だからといって、親として容認するわけにはいきません。一筋縄ではいかない非行・不良の子。こんな子には親として一体どう接すれば良いのでしょう。

実は、非行タイプの子は誰に対しても反発しているわけではありません。例外的に素直な面をみせる人がいるのです。たとえば「友だちのお母さん」や特定の「教師」です。自分の親には反発するものの、友だちの親には素直な態度で接したり、きっちりと挨拶できる子もいます。中には、玄関で靴を脱ぎそろえて置く子もいるのです。

いったい親とは何が違うというのでしょうか。もちろん、「肉親・他人」の違いはありますが、意外と「子どもへの接し方」が違うことがあげられます。ちなみに、学校の教師の中で「なついている先生」と「なついていない先生」がいる場合、両者の子どもさんへの接し方の違いを比べてみて下さい。

非行っぽい子の意外な一面

「非行」は「怠け」?

学校はちょくちょく休むし、登校しても遅刻に早退は当たり前。まじめに勉強する気もないみたい。おまけに茶髪・ピアスに服装違反。きびしく注意しても効き目なし。親の注意もなんのその。いつも帰りは午前様。いったいこの子は何を考えてるんだ!!!。

このように、不登校の子の中でも非行傾向の子は家に閉じこもっているばかりではありません。学校でも、先生から注意をうけても懲りずに悪いことを繰り返します。特に困るのは「親のしつけが悪い」「親が甘やかしている」と、子どもの非行や素行の悪さを親のせいにされることです。事実、「厳しくしてきたのに・・・」という親御さんが大半なのです。では、やはり非行は子どもだけが悪いのでしょうか・・。

もちろん、学校や家庭で厳しくしても懲りないことから「非行=子どもが悪い」と判断なさるのはごもっともです。でも、これはあくまで仮の姿。ちょっと対応を変えてみると意外な面がでてきます。

その一例をご紹介しましょう。

非行の子の「強がり」は仮の姿。実はとっても「さびしがり屋」なんです

強い口調で注意すると反発ばかり。逆に、気軽な雰囲気で接してみると思いのほか気さくな面を見せることがあります。こんな子ほど相手にどう思われているかをすごく気にしています。おまけにさびしがり屋ですから、学校に居場所がないと感じるととっても行きづらくなります。気軽に話せる先生や友だちが学校にいる。これが何よりの登校動機なのです。家庭でも同様です。家庭という場に居心地の良さを感じたり、気軽に話せる親子関係ができるとガラッと変わる子が多いのです。

見た目は「派手」。でも、非行の子の内面はとっても「デリケート」なんです

オシャレや夜遊びにかける情熱を少しでも勉強にそそいでくれれば・・。ところが、見た目とはウラハラに勉強の遅れを気にしている子がけっこう多いのです。「進むペースが早くて追いつけなくなった」「先生の説明がわからない」「成績が悪いとコンプレックスを感じて居心地が悪い」。子どもさんの口が軽くなってくると意外とこんな言葉がでてくるかも。また、いろんなことを気にするタイプですから「話の合う子がいない」「卒業したあとどうなるかわからない」と、対人関係や自分の将来など、何か心配ごとがあって勉強の方まで気がまわらないのかもしれません。

今は非行でも、昔は「手のかからない」「良い子」だったんです

カウンセリングにこられたほとんどのご両親が口をそろえてこう言います。それは、幼いころからまわりの顔色ばかりうかがいながら行動してきたからです。「今日のお母さん機嫌悪そうだな」「勉強がわからないって言ったら怒られるだろうな」など、先に頭で考えてなかなか口にだせないのです。そんな子が調子をくずすのは中学生の頃が多いようです。ちょうど勉強や友だちづきあいを気にしたり、むずかしくなってくるころですからね。

非行仲間の前では「明るくて人気者」。実は「気をつかってる」んです

「だまっていると嫌われるんじゃないか」「誘いをことわると陰で悪口を言われるんじゃないか」「ニコニコしてないと雰囲気をこわしてしまうんじゃないか」・・。見た目には明るくても内心こんなことを考えて友だちと接している場合が多いのです。つねに「相手中心」「雰囲気重視」。人づきあいはとっても疲れるのです。だまっていても大丈夫、暗い話題でも気にせず話せる。こんな相手が一番リラックスできるのです。

非行の子は意外と「プライド」が高く、強がりばかりで「弱音」をはいたことがない。だから、苦手なことや怖いことは避けたいんです

「イヤなことからいつも逃げている」「苦手なことでも努力しようとしない」「調子のいいことばかり言ってぜんぜん実行しない」。意外と高い理想をもっているものの、自信がないとすぐにあきらめてしまいます。ここは周囲の大人の出番です。不安が言えたり弱音がはける環境をつくってあげるだけで、行動力(意欲)がでてきます。ちょうど水泳の息つぎのようにちょっとがんばっては弱音をはく。こうすることで継続力もついてきます。

<親御さんのタイプ>「まじめ」で「正義感」の強いご両親が多いのです

まじめで正義感が強いだけでなく、子どものことが心配で寝付きが悪くなったり、食事がのどを通らない方もおられます。それほど子どもさんの脱線が家族にとって一大事なのです。帰りが遅いと良からぬことばかり考えてしまい、心配が度をこして怒りに変わることも。ですから、子どもの行動が悪いからといって親を責めてしまうと家庭内の悪循環をまねいてしまい、ますます悪い方向にいってしまうことがあります。

非行っぽい子の意外な素顔

・・・ いかがですか。私どものセンターにもこのような子どもさんの相談が多数よせられています。そして、どの親御さんも一日も早く解決したいという動機づけが強く、取りくみも非常に熱心です。一方の子どもさんも周囲の対応次第で変化しやすく、解決までのプロセスがはっきりしています。学校にも家庭にも自分のことをわかってくれる人がいて弱音がはきやすい。これが何よりの安心材料であり、再登校(安定登校)にこぎつける最短ルートなのです。