【非行】大阪・高槻市・中学生殺人事件はなぜ起こったか 心理カウンセラーの視点から

ここ大阪でも、とうとう中学生の殺人事件が起こってしまいました。詳細については、さらに詳しい情報が報道された上でコメントしたいと思います。

中学生になると、いわゆる「非行・不良」という子だけでなく、「家庭での居心地が悪い」「親子の関係がうまくいってない」「友だちと一緒にいないと不安でたまらない」という子が増えてきます。万引きやケンカといった行動までは起こさないものの、夜になるとふら~っと家から出て行ってしまう子、それに誘われたら気軽に(断れずに)つきあってくれる子も増えます。つまり、非行傾向の子は単独行動はほとんどせず、必ず二人以上で行動するというのも一つの特徴でしょう。もし、一人でいるところを見かけた場合は「友だち探し」をしているのかも・・。

そんな子たちは家の居心地が悪いとか、さびしいなどの理由で外出(家出)するため、特にこれといった目的なしに行動する傾向があります。もちろん、「あそこに行けば○○がいる」という「アテ」があればそこに向うことも。それぐらい・彼ら・彼女らは寂しさを紛らわせる(=楽しくすごしたい)ということを第一に行動しているような気がします。

しかも、彼ら・彼女らは常に「遊んでくれる子・相手をしてくれる子」を欲しています。場合によっては、見知らぬ人でも、気軽に・フレンドリーに接してきたら、その誘いにのってしまうかも・・。

もちろん、これが今回の殺人事件の真相かどうかはわかりません。詳しくわかり次第、修正・加筆したいと思います。

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一(精神科医・心療内科医・児童精神科医)

担当 小川和夫(不登校・非行問題研究室長 心理カウンセラー・ファミリーセラピスト)

川崎市・中1少年殺害事件。逮捕された少年は18才

本日のテレビのニュースで、不良のリーダー格の18才の少年が逮捕されたとの報道がありました。被疑者の父親のインタビューも放送されていましたが、テレビカメラの前のためかもしれませんが、私どもがお手伝いしてきた非行の子の親御さんとは、全くタイプの違うしゃべり方だなーという印象を受けました。

殺害された少年は「13才」の少年、不良のリーダー格の少年は「18才」。年齢差は5才もあるわけです。世間的にみれば中学1年生の子が高校3年生の子とつきあっていたということ対しては、少なからず違和感を覚えられる方も多いことでしょう。しかし、非行のカウンセリングの中で聞くだけでも、非行・不良グループの付き合いは、男女が入り混じったり、年齢層も広く、中には成人した(いい年をした)20歳以上の子とのつき合いもあるようなのです。

この事件とは別にして、私どもが非行問題のお手伝いをしているケースの場合でも、中学生が高校生と接点をもっている例は少なくありません。たいていのきっかけは、年上の不良のリーダー格から「甘い声・誘い」がかかり、初めのうちはそれなりに楽しく構ってもらえているようです。しかし、これは、あくまで初めの「餌まき」。何度か恩を売っているうち、年下の中学生の少年は「よく誘ってくれるし、いろいろとおごってくれる」リーダー格の不良の子に対して、「気に入ってもらっている・自分を必要としてくれている」と感じるように。これも非行タイプの子の特徴の一つです。そして、親の反対をわかりながらも積極的に誘いに応じるように・・。しかし、悲劇はそれから始まるのです。

不良たちは被害者少年がなついた頃合いを見計いながら、徐々に接し方が変わってくるのです。初めは「歓迎されるお客さん」のような扱いを受けていた子が、次第に「手下」「パシリ」に・・。万引きの強要なども、「いやだなー」と思いながらも「でも、これまでお世話になってきたし、断ったらもう誘ってくれなかったり、下手したら何かされるかも・・」。いろいろ悩んだ末に万引きを実行してしまう子もいるようです。ここまできたら、両者の立場は正反対に。不良グループの高校生の少年が「ボス」に、パシリや万引きをさせられている中学生は「手下」という構図ができあがってしまうわけです。

そうなれば、何時であろうが呼び出しに応じなければならない。何時に帰れるのはボスや不良グループ次第。もちろんパシリはあたり前。

こんな被害者のようなタイプの非行の子をもつ親御さんからのカウンセリング依頼があった場合。対応をがらっと変えていただくことがよくあまります。明らかに遅い時間に出かけようとしている・帰ってくるのは深夜か朝帰り・「どこにいくの!」「何時にかえるの!」と問い詰めても、たいていは「わからん」という返事。非行に走っているわが子のことをこんなに心配しているのは、いい加減な反応や対応。つい、とがめたり大声を上げたくなるものです。

しかし、被害者の中学生にとっても辛い部分があることも多いようです。実際のところ、ボス格の不良の先輩から呼び出されているだけに、実際に「どこで何をするのか」「今日は何時に帰れるのか」・・本当にわからないんです。その上に親からとがめられると、子どもさんはまさに「板ばさみ状態」になってしまいます。やっていることは悪いこと。しかし、それ以上に息子をめぐって何が起こっているかという「状況把握・情報収集」は何より優先し、大事にしていただきます。「どんな手をうつか」は、状況が詳しくわかってから+被害者ともいえる息子さん本人と相談しながら相談していただくというのが理想です。もちろん、話し合いの場・ムード・話の進め方などは非行専門のカウンセラーがアドバイスさせていただきます。

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【非行・不登校】「はじめ優しく、次第にパシリ」・・これが非行の公式

【非行・不登校】「はじめ優しく、次第にパシリ」・・実はこれが非行の公式の一つなんです。

非行のグループに入る子は、きっかけは様々ですが基本的には「超さびしがり屋」の子。特に年上の子との接点ができると、年上の子は不良・非行の子といえども最初はとっても優しく・気前よく・色々おごってくれたりチヤホヤしてくれるようです。実は、これが彼らのいつもの手口・罠なのです。さびしがり屋の子にとって、不良グループはまさに「自分を歓迎してくれる居心地の良い場」なのです。しかし、この「おいしい状況」は長くはつづきません。

年上の不良は次第に優しさがなくなるどころか、パシリをさせられたり、万引きを強要されたり、夜中に急に呼び出されたりと、まさに奴隷のような状況になってしまう子が多いようです。でも、一回できた縁はなかなか切れないもの。携帯の番号やLINEのIDも知られている。下手をすると、自宅にのりこんできたり、友だちや学校にも良からぬ情報を流されるかもしれない・・、そんな不安が頭をよぎると、結局は不良・非行の子の言うことに従わざるを得ない状況に。

この後の展開は実に様々。中でも親が子どもの異変に気づいて学校に相談したり、カウンセリングに相談したり、適切な行動をとることで状況を変えることができることも。しかし、相談する相手(相談機関)によって対応のアドバイスはマチマチ。「アドバイスは何ももらえなかった」とおっしゃる親御さんもおられます。わが子の危機・ピンチを親が救う!。そのためには、相談機関の信用性(アドバイスに納得できるかどうか)などは慎重に判断すべきでしょう。

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【非行】中1の子の殺害事件。その背景にある人間関係は?

この事件を「非行問題」と呼んで良いのかどうか、このところ「中1男子」の子が殺害された事件が毎日のように報道されています。本日のニュースでは「少年グループに事情聴取」。実に20人ぐらいの中学生や高校生との接点があったと。テレビでインタビューを受けた少年は(年上の少年たちは)「接しやすい人」と肯定的なコメントを。でも、殺害方法は頚動脈をきられている・・・。「いったいどんな連中が・・」。司会者の言葉が頭に残ります。少年たちが事情聴取中とのこと、いつになると事実がわかるのでしょうか。

「万引きや不登校を強要され、断ると・・」など、友人に語っていた。

「担任が電話で話をした。電話は10回以上」

その後、担任は母親とも話をしている。

「パン食べる?・・」これが最後の親子の会話。

不登校や非行のカウンセリングを担当している私にとって、「万引き」「不登校」というコメントを耳にすると、どうしても意識してしまいます。

淀屋橋心理療法センターがお手伝いしている「非行」の子の中には、「万引き」をする子は確かにいます。しかし、殺人事件は今のところ耳にしたことがありません。

これから取り調べ・報道が進む中で事実や真相がわかってくると思いますが、加害者の少年たちは元より、被害者の子の置かれた事情が何より気になります。イヤイヤながらも断りきれず加害者の子たちとつき合わざるを得なかったのか、「超さびしがり屋で、とにかく友だち=居場所」が欲しい子だったのか。今後の報道に注目したいと思います。

 

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GW後の非行悪化は「五月病?」「怠け?」

5月になると、不登校の相談と同じく非行の相談の増えてきます。一つの要因はGW(ゴールデンウイーク)をはさんだことでしょう。

4月に入学して仲間ができてきたところにゴールデンウイーク到来!。非行傾向やさびしがり屋の子はすかさず友だちと遊ぶ約束をし、急に帰宅時間が遅くなる事があります。定番の遊び場はゲーセン(ゲームセンター)にカラオケ、それにラウンド・ワンに代表される複合施設。ボーリングやスポッチャではしゃいだり、今はキャンペーンのせいかずいぶんとあまりお金をかけずに長時間あそべるようです。また、今でも公園やコンビニで夜遅くまでだべってる(おしゃべりしている)のも定番の一つのようです。

4月はそれなりに緊張感があったものの、ゴールデンウイークで気がゆるんでしまうと、まじめに登校するのがだるくなりがちに。平気で遅刻したり、ちょこちょこ休みはじめたりと、5月になると非行傾向の子にも悪い変化が訪れます。

もちろん、五月に調子を乱すという意味では「五月病」に近いとも言えます。ただ、wikipediaなどによると、五月病は社会人や大学生などに使われることが多いようで、中学生や高校生はあまり対象とはされていないような感じです。そうなると、親御さんや教師の判断は「怠け」ということに・・。しかし、単に「怠け」の一言だけでは片付けられないところもあるのです。

非行のカウンセリングを長年担当していますと、非行傾向の子は意外とデリケートな子が多く、態度は悪いものの、内心では「居場所がないなー」「さびしいなー」と感じている子も多いのです。短い休み時間や昼休みだけでは、満足できるほど楽しめないのでしょう。それよりも、授業がわからなくて苦痛とか、態度が悪くて教師から注意をしょっちゅう受けるようになると、ますます学校から足が遠のいてしまいます。

こんな時に親御さんができることをアドバイスするのが当センターです。時には学校の先生に協力依頼をしていただくこともありますが、家庭での会話(学校でのグチや不満)などを聞いてやるだけでも、気分転換できる子もいます。ずるずるいって、夏休みにいっそう非行が悪化するのだけは避けたいものです。

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4月の新学期。非行の子が不登校に!

非行や不良の入り口になりやすい(悪化しやすい)時期といえば「夏休み」が定番ですが、非行の子が不登校になりやすいのは「新学期」。しかも、中学校や高校への新入学ではなく、中学2年から3年へと進級するといった「学年の変わり目の時期」といえるでしょう。

ではなぜ4月や5月のこの時期に非行だった子が不登校になってしまうのでしょう。

前の学年で同じクラス内で非行や不良っぽい子同士が仲良くなりやすい、いわゆる「類は友を呼ぶ」現象はごく自然の流れで起きます。一人では目立ったことをしなかった非行・不良の子も、仲間ができると次第に授業態度が悪くなっていったり、授業をエスケープしたり、授業中に騒ぎだす子たちも出てくるように。担任や各科目の教科担当の先生も、厳しく叱ったり無視をしたり他の先生に監視に来てもらうなど、あの手この手を打ってもなかなか改善しないこともあります。

そんな時の苦肉の策が「学年の変わり目で不良っぽい生徒(ツルんでいる連中)をバラバラのクラスにする」なのでしょう。

もちろん、その方法が功を奏し、授業の妨げになっていた生徒がおとなしくなることもあるでしょう。しかし、当センターへの「非行+不登校」の子の相談内容をお聞きしていると、どうも学年の変わり目で仲の良かった子たちとクラスが別々になってから「(学校に)行きたくない・行かない」と言い出す子がとても多いのです。もちろん「行かない!」とは言わないものの、朝起きてこなかったり、昼から登校したり、家を出ても学校に行かなかったり。親や周囲からは「怠けている・さぼっている」ように動きが悪くなってしまう子も。

また、そんな子たちが不登校になったり、不登校になりかけの頃によく口にするのが「ぼっち」なのです。(ぼっち=ひとりぼっち)

学校に行っても面白くないから不登校に

子どもの非行問題が解決するどころか、さらに不登校にまでなってしまったご両親にとってはたまったものではありません。ただ、不幸中の幸いと表現するのは失礼かもしれませんが、当センターでは「非行+不登校」のご相談は少なくありません。家族(親)としてどんな対応が望ましいか、学校にはどんな協力を頼めば良いか(学校との連携の仕方)、再登校優先か・非行改善が優先か、などを不登校・非行専門のカウンセラーが子どもさんの傾向をしっかり分析したり、過去の事例を元に対応のアドバイスをお出しします。

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【非行タイプ】と【不良】の違い

淀屋橋心理療法センターでは、通常の家族療法によるカウンセリングや、親御さんが初めて来所される「事前相談」の中で、【非行タイプ】という言葉(用語)をよく使います。

一般的には「非行少年=不良少年」という認識だと思いますが、私どもがカウンセリングする用語はあくまで「非行タイプ」なのです。ですから、「非行」タイプの子だからといって即ち「不良」とは違うのです。

当センターでは、「非行タイプ」をはじめ、不登校や非行のご相談の際に、ご相談対象の子どもさんを「対人緊張・対人恐怖症タイプ」「いじめを受けやすいタイプ」「ひきこもりタイプ」「心身症タイプ」など、その子の性格や持ち味などを分析して様々なタイプに分類した上で解決策を考えていきます。

そのうち「非行タイプ」は、「非行に走っている子たちと似たような性格をした子」という意味で使用します。「非行タイプ」の詳細は当センターのHPで説明していますし、無料の事前相談にお越しいただいた親御さんに細かく説明しています。

簡単に説明しますと「非行に走っている子は非行タイプ」ですが、「非行タイプの子」は必ずしも現段階では非行や不良に走っているとは限らないのです。しかし、その子への対応を間違えたり、周囲の環境によっては「非行・不良に走る可能性のある子」ということができます。それは、非行タイプの子の性格や持ち味がわかってくればご両親にも、十分に納得していただけると思います。

このような理由から、当センターではすでに非行に走っている子を改善(更生)に導くためのカウンセリングはもちろんのこと、「親や教師に対してどんどん反抗的になってきたし、このままでは非行に走ってしまうのでは?」「不良の子と付き合い始めたようで心配」という親御さんに対しても、適切なアドバイスをお出しします。当センターでは、解決しやすい非行タイプの子と解決しにくい非行タイプがございます。詳しくは事前相談の際に非行専門外来のカウンセラーにご相談下さい。

 

淀屋橋心理療法センター (https://www.yodoyabashift.com/)

所長 福田俊一

担当 小川和夫(非行専門外来カウンセラー)

 

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【非行】親からみた非行の深刻度チェックリスト

非行の深刻度チェックリスト(非行+不登校+α)

 

淀屋橋心理療法センターでは、中学生・高校生の「非行」の子のカウンセリングは得意分野の一つです。また、「不良とのつきあい」「喫煙・飲酒」「万引き」「深夜徘徊・夜遊び」「不登校」「怠学」などの問題がからむことが多いもの。親だけのカウンセリングでどこまで非行問題を解決できるのか。まず、非行の深刻度のチェックリストをお試しください。

「非行の深刻度チェックリスト」のページへ。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

【非行・不登校】留年への親の焦り

子どもさんの非行の相談でも、不登校で、かつ留年のピンチが迫っている高校生の場合、最初に来所される時期によっては解決率が大きく違ってきます。

非行に走り始めたばかりや夜遊びがすぎて登校に支障をきたし始めた、登校はしているが不良の子とつきあい出したなど、いわゆる初期(または中期)段階ならば、非行のカウンセリングに専念できます。留年までに少し余裕があるからです。

ところが、あと数日で進級や卒業が決まるギリギリの状態でのかけこみ相談の場合、なかなかそうはいきません。親御さんは目先の進級(卒業)に意識がいきすぎて、「今日はどうすれば良いか」「登校するように強くうながして良いのか」「父親が厳しく言うべきか」など、「今すぐ、どんな手を打てば良いか」といった質問に集中してしまいがちです。

親御さんのあせりが強すぎる場合の対応は、どうしても「先走って言ってしまう」「子どもへの説得に終始する」となり、かえって親子の関係がこじれてしまう結果になることがあります。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
小川和夫(不登校・非行専門カウンセラー)

 

【非行の対応】子どもを「変えない」対応

子どもの非行を解決するためにカウンセリングにきているのに「子どもを変えない」とは。

何だかピンとこないかもしれません。実は、これはあるお母さんの名言なのです。

カウンセリングが終了してまもなく、一通のFAXを頂戴しました。

「お世話になりました。お陰様で息子は・・・・。ふりかえってみると、私は息子を変えよう変えようとしてきたからこうなってしまったのだと思います。淀屋橋心理療法センターで教わったのは、息子を変えるのではなく、息子が居心地が良いと思うのはどんな家庭か、今はどんなことに関心があるのか、そこに目を向けてやればきっと親を必要としてくれる。その事にやっと気がつきました。本当にありがとうございました。  ○○の母より」

必ずしも「親が変われば子も変わる」とは限りませんが、思春期の非行の子にとって「あれダメ、これダメ」ばかり言われれば、どうしても反発してしまいます。特に非行傾向の子は、さらに外へ外へ(不良化・夜遊び・バイクなど)と気持ちが向いてしまいます。

 

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