川崎市・中1少年殺害事件。逮捕された少年は18才

本日のテレビのニュースで、不良のリーダー格の18才の少年が逮捕されたとの報道がありました。被疑者の父親のインタビューも放送されていましたが、テレビカメラの前のためかもしれませんが、私どもがお手伝いしてきた非行の子の親御さんとは、全くタイプの違うしゃべり方だなーという印象を受けました。

殺害された少年は「13才」の少年、不良のリーダー格の少年は「18才」。年齢差は5才もあるわけです。世間的にみれば中学1年生の子が高校3年生の子とつきあっていたということ対しては、少なからず違和感を覚えられる方も多いことでしょう。しかし、非行のカウンセリングの中で聞くだけでも、非行・不良グループの付き合いは、男女が入り混じったり、年齢層も広く、中には成人した(いい年をした)20歳以上の子とのつき合いもあるようなのです。

この事件とは別にして、私どもが非行問題のお手伝いをしているケースの場合でも、中学生が高校生と接点をもっている例は少なくありません。たいていのきっかけは、年上の不良のリーダー格から「甘い声・誘い」がかかり、初めのうちはそれなりに楽しく構ってもらえているようです。しかし、これは、あくまで初めの「餌まき」。何度か恩を売っているうち、年下の中学生の少年は「よく誘ってくれるし、いろいろとおごってくれる」リーダー格の不良の子に対して、「気に入ってもらっている・自分を必要としてくれている」と感じるように。これも非行タイプの子の特徴の一つです。そして、親の反対をわかりながらも積極的に誘いに応じるように・・。しかし、悲劇はそれから始まるのです。

不良たちは被害者少年がなついた頃合いを見計いながら、徐々に接し方が変わってくるのです。初めは「歓迎されるお客さん」のような扱いを受けていた子が、次第に「手下」「パシリ」に・・。万引きの強要なども、「いやだなー」と思いながらも「でも、これまでお世話になってきたし、断ったらもう誘ってくれなかったり、下手したら何かされるかも・・」。いろいろ悩んだ末に万引きを実行してしまう子もいるようです。ここまできたら、両者の立場は正反対に。不良グループの高校生の少年が「ボス」に、パシリや万引きをさせられている中学生は「手下」という構図ができあがってしまうわけです。

そうなれば、何時であろうが呼び出しに応じなければならない。何時に帰れるのはボスや不良グループ次第。もちろんパシリはあたり前。

こんな被害者のようなタイプの非行の子をもつ親御さんからのカウンセリング依頼があった場合。対応をがらっと変えていただくことがよくあまります。明らかに遅い時間に出かけようとしている・帰ってくるのは深夜か朝帰り・「どこにいくの!」「何時にかえるの!」と問い詰めても、たいていは「わからん」という返事。非行に走っているわが子のことをこんなに心配しているのは、いい加減な反応や対応。つい、とがめたり大声を上げたくなるものです。

しかし、被害者の中学生にとっても辛い部分があることも多いようです。実際のところ、ボス格の不良の先輩から呼び出されているだけに、実際に「どこで何をするのか」「今日は何時に帰れるのか」・・本当にわからないんです。その上に親からとがめられると、子どもさんはまさに「板ばさみ状態」になってしまいます。やっていることは悪いこと。しかし、それ以上に息子をめぐって何が起こっているかという「状況把握・情報収集」は何より優先し、大事にしていただきます。「どんな手をうつか」は、状況が詳しくわかってから+被害者ともいえる息子さん本人と相談しながら相談していただくというのが理想です。もちろん、話し合いの場・ムード・話の進め方などは非行専門のカウンセラーがアドバイスさせていただきます。

不登校・非行のカウンセリング淀屋橋心理療法センターlogo

淀屋橋心理療法センター(公式HP=https://www.yodoyabashift.com/) ←クリック!

所長 福田俊一(精神科医・心療内科医・児童精神科医)

担当 小川和夫(不登校・非行問題研究室 室長 ファミリーセラピスト・心理カウンセラー)

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【非行・不登校】「はじめ優しく、次第にパシリ」・・これが非行の公式

【非行・不登校】「はじめ優しく、次第にパシリ」・・実はこれが非行の公式の一つなんです。

非行のグループに入る子は、きっかけは様々ですが基本的には「超さびしがり屋」の子。特に年上の子との接点ができると、年上の子は不良・非行の子といえども最初はとっても優しく・気前よく・色々おごってくれたりチヤホヤしてくれるようです。実は、これが彼らのいつもの手口・罠なのです。さびしがり屋の子にとって、不良グループはまさに「自分を歓迎してくれる居心地の良い場」なのです。しかし、この「おいしい状況」は長くはつづきません。

年上の不良は次第に優しさがなくなるどころか、パシリをさせられたり、万引きを強要されたり、夜中に急に呼び出されたりと、まさに奴隷のような状況になってしまう子が多いようです。でも、一回できた縁はなかなか切れないもの。携帯の番号やLINEのIDも知られている。下手をすると、自宅にのりこんできたり、友だちや学校にも良からぬ情報を流されるかもしれない・・、そんな不安が頭をよぎると、結局は不良・非行の子の言うことに従わざるを得ない状況に。

この後の展開は実に様々。中でも親が子どもの異変に気づいて学校に相談したり、カウンセリングに相談したり、適切な行動をとることで状況を変えることができることも。しかし、相談する相手(相談機関)によって対応のアドバイスはマチマチ。「アドバイスは何ももらえなかった」とおっしゃる親御さんもおられます。わが子の危機・ピンチを親が救う!。そのためには、相談機関の信用性(アドバイスに納得できるかどうか)などは慎重に判断すべきでしょう。

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川崎市・中1男子殺害事件・不良グループの付き合いがあった?

連日報道され、注目を集めている「川崎市・中1男子殺害事件・遺体事件」ですが、本日の報道(フジテレビ系(FNN) 2月26日(木)18時2分配信)では、やはり少し前から「不良グループ」との付き合いがあったと説明されていました。

【フジテレビの報道記事引用】

「Uさんの友人は、「あいつはいいやつだから。差別なしに、みんなと遊んでいたから、こういう結果になっちゃったのかなと」と話した。
事件の3カ月前、Uさんは、同じ中学校や他校の生徒で構成された少年グループのメンバーだった。
しかし、友人の紹介で、地元の不良グループのリーダー格である少年と知り合い、そのグループのメンバーになったという。」

さらに、

「同級生は「後ろから先輩の顔色うかがって、パシリ(使い走り)みたいな。(先輩から)万引きを1人でしてこいと言われて、『それはできません』って言って、そこから暴力が始まったと聞きました」と話した。
「グループを抜けたい」と告げても許されず、暴力はエスカレート。
不良グループに、毎日連れ回されていたという。」

Uさんはさびしかったから、不良グループに入ったのか、それとも何らかの事情で引っ張り込まれたのか・・。それにしても、私どもが非行のカウンセリングでよく耳にする「パシリ」「断ったら暴力」「グループを抜けたくても許されず」・・。殺害事件までには及ばないものの、同様の状況に陥った子どもさんの相談を親御さんからたくさん受けています。もちろん、親御さんからカウンセリングの相談があるということは、少なからず「息子の様子がおかしい」と気づき、「早いうちに手を打たなければ!」という必死な親御さんということです。

「不登校」のみならず「不良グループ=非行」という私どもの専門とするキーワードがいくつもでてくるようになりました。さらなる捜査の動向をみながら、コメントをしていきたいと思います。

今回の情報の出典元=フジテレビ系(FNN) 2月26日(木)18時2分配信

 

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