【非行】大阪・高槻市・中学生殺人事件はなぜ起こったか 心理カウンセラーの視点から

ここ大阪でも、とうとう中学生の殺人事件が起こってしまいました。詳細については、さらに詳しい情報が報道された上でコメントしたいと思います。

中学生になると、いわゆる「非行・不良」という子だけでなく、「家庭での居心地が悪い」「親子の関係がうまくいってない」「友だちと一緒にいないと不安でたまらない」という子が増えてきます。万引きやケンカといった行動までは起こさないものの、夜になるとふら~っと家から出て行ってしまう子、それに誘われたら気軽に(断れずに)つきあってくれる子も増えます。つまり、非行傾向の子は単独行動はほとんどせず、必ず二人以上で行動するというのも一つの特徴でしょう。もし、一人でいるところを見かけた場合は「友だち探し」をしているのかも・・。

そんな子たちは家の居心地が悪いとか、さびしいなどの理由で外出(家出)するため、特にこれといった目的なしに行動する傾向があります。もちろん、「あそこに行けば○○がいる」という「アテ」があればそこに向うことも。それぐらい・彼ら・彼女らは寂しさを紛らわせる(=楽しくすごしたい)ということを第一に行動しているような気がします。

しかも、彼ら・彼女らは常に「遊んでくれる子・相手をしてくれる子」を欲しています。場合によっては、見知らぬ人でも、気軽に・フレンドリーに接してきたら、その誘いにのってしまうかも・・。

もちろん、これが今回の殺人事件の真相かどうかはわかりません。詳しくわかり次第、修正・加筆したいと思います。

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一(精神科医・心療内科医・児童精神科医)

担当 小川和夫(不登校・非行問題研究室長 心理カウンセラー・ファミリーセラピスト)

新年は1月6日(月)から診療いたします。

皆様、新年明けましておめでとうございます。

このブログを立ち上げてもうすぐ一年になります。

昨年の12月は「かけこみ事前相談」が急に増え、次々と予約をとっていただきました。

そのため、1月前半はすでに予約がほぼ一杯の状況です。ちなみに、土曜日はご希望の方が最も多く、予約上限ギリギリの二ヶ月先まで予約で一杯です。

1月は少ないですが空きがございますので、年末年始の「オール」や、深夜徘徊など、子どもさんの非行問題に手を焼かれた親御さん、新学期からの登校も休みがちであったり、いわゆる「重役登校」をされてい子が増える時期です。中学三年生や高校三年生ならば、進学の子との温度差(勉強へのモチベーションの差)が大きく開くことも。

ぜひ、非行傾向の子どもさんが「投げやり・自暴自棄」になる前にご相談下さい。やけを起こしてしまった子の扱いはとても骨が折れるのです。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(非行・不登校専門カウンセラー)

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非行タイプの子にとっての冬休みと年末年始

もはや、非行タイプの子にとって、大晦日は「オール(オールナイト=夜通し遊ぶ)」が当たり前になりつつあるようです。深夜徘徊以上の夜更かしですし、朝帰りの可能性も十分あります。カウントダウンイベントや、初日の出。もちろん、非行仲間と朝まで語り明かしたり、一緒に戸外やカラオケボックスなどで過ごすだけの子もいるようです。

その原点は「さびしさ」です。「みんなが集まるから自分も行きたい」はもとより、「家族と大晦日を過ごしてもつまらない」という気持ちから、楽しい非行仲間と年末年始を過ごす子が多いようです。

当センターは「家族療法」の専門機関です。こんな非行タイプの子に対して親としてどんな対応がとれるのか、年末年始を自宅で過ごさせるにはどうすれば良いか・・。100%成功する保証はありませんが、その子の今の人間関係・家族関係を詳しくお聞きすることができれば、ある程度は安全な形で年始を迎えることができます。

少しでも家庭の雰囲気を良くするにはどうすれば良いか、早めに家族旅行や家族での行事を本人に告げたらどう反応するか、こんな条件があったら家で過ごせるのでは・少しでも早く帰宅するのでは、など、いろいろな対応策を考え親御さんにアドバイス(提案)させていただきます。

不登校・非行のカウンセリング淀屋橋心理療法センターlogo

淀屋橋心理療法センター(公式HP=https://www.yodoyabashift.com/)

所長 福田俊一

担当 小川和夫(非行専門外来カウンセラー)
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夏休みの非行のピンチを親の対応で悪化防止|非行のカウンセリング治療。不良・非行のカウンセリングの専門外来

 非行の子を持つご両親にとって、夏休みは最大のピンチ(不安・心配)ですね。淀屋橋心理療法センターでも、7月・8月・9月は非行の子のカウンセリングのご相談が急増します。

淀屋橋心理療法センターは今年で設立30周年を迎えました。もちろん、非行をはじめ、不登校のカウンセリング治療は設立当初から、相談件数が多く、その分、治療経験を積むことができました。今では「非行・不登校専門外来」ができるほど、当センターにとって、「非行」のご相談は得意分野の一つになっています。

しかし、淀屋橋心理療法センターでは、「どんな非行の子」の問題でも解決できるとはいえません。これまでの経験から、非行問題が解決しやすいのは「非行に走り始めた初期段階からカウンセリングをスタート」される親御さんや、「悪いことをしているけど、子どもが可愛い。何とかして非行から脱出させてやりたい」と強く願っておられる親御さんからのご相談です。

当センターのカウンセリングは万能ではありません。何より、当センターでは非行カウンセリングの主役は親御さんなのです。主役の親御さんのモチベーションがしっかりしていれば、私どもの非行のカウンセリング治療のノウハウも有効利用でき、非行の短期解決も可能性も高まります。

非行の子は学校では、「学校では『怠け者』『校則違反の常習犯』『教師に対して反抗的』というタイプの子もおられますが、親御さんの対応でなんとかなることも多いのです。できれば、担任の先生や生徒指導の先生の協力が得られれば何よりです。

家でも非行の子は「『帰ってきたらゲームセンターに入り浸り』『深夜徘徊がひどい』『警察に補導されたことがある』『万引きで親が呼び出され、頭を下げたことがある』・・といった状況でも同じです。

このような危機(子どものピンチ)をカウンセリングによって親の力でなんとか解決してやりたいというお気持ちが何より大事なのです。反対に「若い頃の非行や不良は当たり前。大人になれば落ち着くだろう」とお考えの非行問題に対して楽観的な親御さんや、「何を言ってもダメだから、もう何も言わない方がいいかも」といった非行問題に対して受け身な親御さんの場合は、淀屋橋心理療法センターの非行専門外来のいえども、カウンセリングの効果がのぞめない可能性があります。

子どもの非行問題解決は、親の熱意(モチベーション)と、非行が始まってからの早期対応(先手をうつ=カウンセリングを早めにスタート)というのが非行問題解決の重要テーマといえます。

 

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淀屋橋心理療法センター・非行専門外来

→非行の事例だけでなく、非行チェックリスト、教師むけの非行チェックリスト、無料の事前相談のご案内も掲載しています。ぜひご覧下さい。

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【非行】親からみた非行の深刻度チェックリスト

非行の深刻度チェックリスト(非行+不登校+α)

 

淀屋橋心理療法センターでは、中学生・高校生の「非行」の子のカウンセリングは得意分野の一つです。また、「不良とのつきあい」「喫煙・飲酒」「万引き」「深夜徘徊・夜遊び」「不登校」「怠学」などの問題がからむことが多いもの。親だけのカウンセリングでどこまで非行問題を解決できるのか。まず、非行の深刻度のチェックリストをお試しください。

「非行の深刻度チェックリスト」のページへ。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

非行問題の解決事例 「挫折」から「悪い先輩との夜遊び」へ。しかし・・・

非行問題の解決事例

サッカーを頑張っていた子に或る日とつぜん悲劇が!

S太は小学校からずっとサッカーを続けてきた。チームのエースストライカーで将来も有望視されていた。もちろん、中学生になってもサッカー部に入り、一年生のうちにレギュラーの座も獲得した。非行とは全く無縁な子だったのだ。そんなS太を悲劇がおそったのは中2の4月だった。練習中に利き足を骨折してしまったのだ。しかも、全治数カ月。

ここからS太の非行傾向が始まった。

なんとか不登校にはなっていないものの、毎晩のように「先輩と遊んでくる」と家を出ては、帰宅時間が日に日に遅くなっていった。「先輩」と呼ばれている相手の目星はだいたいついている。中学校の先生や警察からも目をつけられている一年上のK雄だ。S太の両親はすぐさまK雄とのつき合いを反対し、思いつくかぎりのK雄の悪口を言い、なんとか縁を切らせようと努力した。しかし、S太は反省するどころか、K雄をけなせばけなすほど親への反抗をつよめ、ついには親と顔をあわせるのも挨拶すらするのを嫌がるようになった。夏休みに入ると非行問題はいっそう深刻になっていった。親子の会話はほとんど無くなり、タバコ・ピアス・朝帰りと、みるみる非行度はエスカレートしていった。次第に両親の根気もうすれ、半ばあきらめムードが漂っていたところで、カウンセリングがスタートしたのだった。

S太のように「挫折」をきっかけに非行に走る子は多い。そして、「ぬけがら」「なげやり」に近い状態の子に、「サッカーがダメなら勉強でがんばれ」と励ます両親との間に大きな温度差(気持ちの差)が生じてしまう。皮肉なことに、そんな気持ちでいるときに限って、K雄のような不良・非行連中から「甘い声」がかかってしまうのだ。

 

非行問題解決の前に、S太と両親との膠着(こうちゃく)状態を何とかするため、カウンセラーは一つの課題を両親に出した。「親子の接点さがし」である。「テーマは何でもけっこうです。S太くんがよく口にする話題の中で、ご両親にも興味がもてるものを探して下さい。そして、次回までにその話が弾むようにがんばって下さい」。

両親は、課題の理由をカウンセラーから説明をうけたものの、それで息子の非行行動が良くなるのかどうか半信半疑だった。しかし、今のままでは良くならないことはわかっていた。父親は「サッカー」、母親は「晩ごはん」をそれぞれ話題に選ぶことになった。

一週間後の面接日。S太は最初こそノリが悪かったものの、父親との間でサッカーの話題で盛り上がるようになり、週末にはJリーグの試合を見に行く約束まで取りつけた。母親は、前々から晩ごはんのメニューや味付けに、いちいち口出しするS太をうっとおしく思っていた。それを今までは違って「聞いてやる=言わせてやる」ことにした。その結果、「文句はいっそう増えました。でも前のようにイヤそうな顔じゃないし、文句を言いながらもパクパク食べるんです」。そうです。まずは親子の会話が復活したのです。

両親ともに熱心に取り組んだため、最初の課題から大成功である。カウンセラーは、ひきつづき「S太の非行」ではなく、「親子の会話を弾ませる」ことを勧めた。

ある日、S太の口から意外な言葉が飛びだした。いつものようにK雄からの夜遊びの誘いの電話のあと、浮かない顔をしていると思っていたら「もう!、テレビみたかったのに!」と、突然グチをこぼしたのだ。

よくよく聞いてみると、K雄からの誘いは最初は嬉しかったものの、つき合いが長くなるほどにK雄の無理強いが増えていったようだ。また、いわゆる「使いっ走り」もよくさせられていたことがわかった。「いつもあいつの都合ばっかりや」「パシリばっかりさせられる」「あいつは万引きも平気でやってる」「あんな奴、捕まったらいいねん」と、次から次にK雄に対する不満が口をついて出てきた。

「挫折」から「悪い先輩との夜遊び」へ。しかし…

ようやく両親の努力が実を結びはじめ、非行問題の解決も見えてきた。K雄からの誘いはつづいたが、家ではK雄の悪口が日課となり、他にもいろんな話題で盛り上がるようになった。カウンセラーからは、課題が達成できるたびに、非行問題解決にむけての次のステップ(課題)がアドバイスされた。

あのままS太を責めつづけていたらどうなっていただろう・・。

所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

非行解決の必須条件とは

淀屋橋心理療法センターでは「非行」の解決は得意分野の一つです。だからといって、どんな非行のご相談でも解決できるという訳ではありません。非行問題解決に欠かせない「必須条件」がいくつかあるのです。その一つをご紹介します。

 

非行解決に欠かせない【必須条件】

 

1.親御さんの動機づけ

非行の程度に関係なく、親御さんの方に「なんとしても解決したい!」という強い気力が無ければカウンセラーとしてはお手上げです。

・「どうせ言っても聞かないだろう」といった「あきらめ組」

・「他の兄弟の進学や、祖父母の介護等で手が回らない」といった「手いっぱい組」

・「若いうちに悪いことをいっぱいしておいた方が良い」といった「受け入れ組」

 

こんな方々は我が子の非行問題解決のために積極的にカウンセリングに来所されるというよりは、学校の先生や身内の方に強く勧められ、渋々来所されるケースが多いようです。また、これまでの非行の対応で疲れきってしまっている親御さんも同様です。非行の解決を強く望んでいても、もはや積極的に動けなくなっていては、カウンセラーがアドバイスしても効果が望めません。

 

2.非行の目的が「仲間・居場所さがし」であること

うちの子は「なぜ」非行に走ってしまったのか。これは非行に走る子の心理を理解する上でとても重要な視点です。私どもが得意な非行の子は「さびしさ」を埋める・紛らわせるために動いている(不良非行に走っている)子です。さびしいから仲間を求めて出歩く、深夜になっても仲間が帰らないから自分もつきあう、悪いとわかっていても断ったら仲間をなくしそうだから悪い事に手を染める・・・といった子たちです。言い換えれば非行に走るのは「家がとってもさびしい場所だから」であったり、「非行の子以外につき合える子がいないから」というわけです。不登校傾向があれば、学校も同じように「さびしい」場所になっているかもしれません。「ほんとうは親の期待にこたえたい」「ほんとうはクラスの皆と仲良くしたい」、でもそれができないから非行に走らざるをえないと解釈することもできます。こんな場合「非行」や「悪事」ばかりに焦点をあてて対応するとたいてい失敗します。むしろ、「さびしさ」の方に目を向けてやった方が本人のニーズに合う分、子どもも心が満たされる分、カウンセリングによる非行問題も解決しやすくなります。

 

3.非行問題以外の会話ができること

淀屋橋心理療法センターの得意な非行の解決方法は、親子の会話を促進したり、スキンシップをはかったりと、親が本人と直接コンタクトをとりながら改善していくやり方です。その為、まったく家に寄りつかない子や親子関係がこじれきって別居していたり、なかなか帰ってこない子など、接触のチャンスのない場合はこの方法が使えません。逆に、「一日に30分ぐらいしか一緒に居ないんだけど・・」といった時間の短い場合は心配ありません。5分でも10分でも、会話を弾ませることで少しずつ時間をのばしていく方法がとれますし、口数の少ない子でもマッサージをしてやるなど、スキンシップをとってやったり、ムードをよくしてやれば非行の子といえども意外と口が軽くなる子がいます。また、お母さんがよく心配されることの一つに「私が仕事をしていて構ってやれなかったら非行に走ったのから・・」がありますが、そんな心配は不要です。時間の長さよりも会話の中身やムードが大事なのです。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
担当 小川和夫 不登校・非行専門外来カウンセラー

非行の解決法は意外な対応

非行の子への対応

このところ「非行(素行不良・喫煙・飲酒・万引き・校則違反)」の相談が増えています。私どもでは「非行」は得意分野なのですが、一つ心配なことがあります。それは、非行の子をもつ親御さんは真剣に悩み、とても困っておられる様子は伝わってくるのですが、一方で「疲れておられるなー」と感じるのです。これまで非行の解決に向けて試行錯誤しながら努力してきたものの、なかなか結果を出せなかったからかもしれません。周囲からの冷たい視線や親類からの圧力もきっとあるでしょう。私どものカウンセリングでは、ご本人の「非行の程度」よりも、親御さんの「やる気=気力」の方を重要視します。いくら良いアドバイスであっても親御さんの気力がないとうまくいきません。そこで、親御さんが疲れ切ってしまう前に、だいたい子どもさんがどんな風になってくれば良いのか、数ある非行対応のポイントの中から「さびしがり屋の非行の子の生かし方」に絞って、その方向性をご紹介します。

 

非行の子への意外な解決策 その1

親子の会話を増やす

さびしがり屋の非行の子にとって、親との会話が「できない・少ない」となると、「家庭=おもしろくない・気まずい」と感じてしまい、ますます家庭の居心地が悪くなってしまいます。また、いくら非行の子だからといって親御さんからの問いかけが学校を休んだことや深夜の外出といったネガティブな話題ばかりに集中するのも同様です。子どもさんは重たーいムードの家庭を脱出し、軽ーいムードの友だち(不良・非行の子)の方に気持ちが流れていってしまいます。非行の子はいくら表面的には強がっていても、重要な話題を面とむかって話せるほどの勇気はないのです。そんな時は、テレビ番組や夕食のメニュー、または、飼っているペットなどの軽い話題もふんだんに盛り込んで「会話がはずむ→家庭に居着く」をまずめざして下さい。その方が非行行動や不良との付き合い、不登校の理由など「重要な話題」ができるようになります。

 

非行の子への意外な解決策 その2

親子のスキンシップを促進する

これは「女の子」と「母親」といった組み合わせが一番条件が良いようです。「男の子」でもベタベタひっつくのは難しくても、一緒に行動したりペラペラ喋るようになる子がけっこういます。非行の子にとって「スキンシップ」は「親子のふれあい・親を身近に感じること」なのです。ですから「ドライブ・散歩・外食」を一緒にするだけでも効果的です。非行の子は表面的につっぱっていますので、誘いをかけても嫌がったり「きもい」と言われることがあるかもしれません。でもそれは照れているだけかもしれません。たとえ誘ったことが実現しなくても「誘ってやる」という働きかけをしてもらったことは頭に残ります。また、お母さんの手作りのおにぎりが好きな子が多いのですが、これも一種のスキンシップですね。

 

非行の子への意外な解決策 その3

家庭のムードを明るくする

非行の子にとって親のうかない顔や落ち込んだ顔は耐えられません。非行の子特有のさびしい気持ちがいっそう強まってしまい、その場に居づらくなります。それがたとえ子どもさんの非行の悩みでなくても同じです。友だちと電話でしゃべっている様子をご覧になったことはありませんか。特に女の子は親の前でも平気で、大声でベラベラしゃべる子が多く、男の子も部屋に隠れて話すことはありますが、だいたい明るくしゃべっていることが多いようです。おそらく相手が明るくしゃべっているのでしょう。非行の子は常に相手の「顔色」や「出方」をうかがいながら近寄ったり離れたりしています。親子の会話も同じです。非行問題はさておいても、テレビをみてゲラゲラ笑ったり、両親で話が盛り上がるのも効果的です。

 

非行の子への意外な解決策 その4

不満やグチもしっかり言わせてやる・・・同時に不登校も解決

非行の子が不登校中ならば、クラスの中でもさびしい思い(孤立)をしていた可能性が十分あります。この話題も非行解決のみならず再登校をもめざすならば必ず通らなければならない道です。クラスの中でポツンと浮いていたり、授業態度が悪かったり遅刻や校則違反の常習犯ならば先生方から見放されている場合もあります。こういった学校内部の話題が出ないと再登校の話が前に進みません。そのためには「不満」や「グチ」が普段から出せている必要があります。食事中やテレビをみている時などがチャンスです。「まずい」「おもろないわー」「きしょー」など、親にとっては耳の痛い言葉であっても「思ったこと・言いたいこと」はなるべく言わせてあげて下さい。他の話題で不満やグチが出しやすくなってくると、学校の話題も出しやすくなってきます。もちろん、不良非行仲間との付き合いも同様です。毎日、深夜徘徊しているかもしれませんが、自分の子も喜んで出かけているのかどうか、万引きも好きでやっているのかどうか、本音が語れるようになってくると、非行のわが子の口から意外な言葉が出てくることもあるのです。

非行の解決策

いかがですか。一見、「それでは余計に非行が悪化してしまうのでは」と不安に思われる要素もあると思います。しかし、非行に走ってしまう子にとって「さびしさ」は一番の敵なのです。家に居つかない子であれば家庭が、不登校の子であれば学校が「さびしい」場所になっている可能性があるのです。非行の子どもさんはそんなさびしい気持ちを「行動」で表しているのです。これをぜひ子どもさんからの「S.O.S」だと受け取ってあげて下さい。今回あげたテーマは数ある非行解決ポイントの中のほんの一例ですが、少しずつでも伸びてくれば先も開けてきやすくなります。逆に、最初に方向が間違ってしまうと対応を努力すればするほど裏目に出てしまいます。ぜひご参考になさって下さい。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
担当 小川和夫 不登校・非行専門外来カウンセラー

 

非行・不良の子が素直になる時

非行タイプの子は、常に「良くない子(不良)」というイメージがつきまといます。やっている行為(喫煙・夜遊び=深夜徘徊・たむろ・万引き・ゲームセンターへの入り浸り・乱暴な言葉づかい)や、見た目のだらしなさ(金髪・ピアス・ルーズな服装・目つきの悪さ)等、なかなか良い面が見つかりません。

親御さんがショックをうける極めつけは、学校から親が呼び出しを受けたり、停学処分になったり、万引きや暴力沙汰で警察に補導・検挙された時でしょうか。「ちゃんと育ててきたはずなのに、なんで非行に・・」。下げたくもない頭を下げまくり、教師や警察官の説教を聞かされる親御さんの憤り感は相当なものでしょう。

「せめて、これに懲りて少しでも反省してくれれば・・」と、わずかな期待をいだくものの、「うざい!」「だまれ!」と、非行の子からは全く反省の色がうかがえません。

非行タイプ(不良)の子は、悪い行為や見た目の悪さなど「悪い面」だけを捉えて反省をうながすと、たいてい反発したり反抗的な態度を示します。だからといって、親として容認するわけにはいきません。一筋縄ではいかない非行・不良の子。こんな子には親として一体どう接すれば良いのでしょう。

実は、非行タイプの子は誰に対しても反発しているわけではありません。例外的に素直な面をみせる人がいるのです。たとえば「友だちのお母さん」や特定の「教師」です。自分の親には反発するものの、友だちの親には素直な態度で接したり、きっちりと挨拶できる子もいます。中には、玄関で靴を脱ぎそろえて置く子もいるのです。

いったい親とは何が違うというのでしょうか。もちろん、「肉親・他人」の違いはありますが、意外と「子どもへの接し方」が違うことがあげられます。ちなみに、学校の教師の中で「なついている先生」と「なついていない先生」がいる場合、両者の子どもさんへの接し方の違いを比べてみて下さい。