【非行】 <母と娘>同姓の強みを生かすカウンセリングを!

非行の子をもつ親にとって、子どもの非行行動はどうしても許せないでしょう。ご両親が真面目な方なら尚更です。非行カウンセリング相談をお受けしていると切実な親御さんの悲鳴や嘆きの声を毎回のようにお聞きします。

淀屋橋心理療法センターでは、「若いうちのヤンチャはやっておくべき」「反抗期だから何を言っても無駄だろう」という親御さんからのご相談は、効果が期待できないかもしれません。

私どもが得意な非行ケースは「親は真面目なのに子どもが非行」、それに加えて「何とかして子どもの非行を改善したい」と切実に悩んでおられる親御さんむけのカウンセリングと言えるでしょう。

特に、非行に走っている子が娘さんのカウンセリングの場合、なんといっても一番効果的なのはお母さん(母親)との関係を工夫することです。女同士だからできることはいっぱいあります。

淀屋橋心理療法センターの非行カウンセリングでも、母親に頑張っていただいて娘さんの非行を改善させるパターンは非常に多いです。非行の子が男の子の場合でも対応の主役は母親にお願いすることがほとんどです。

娘さんが中学生であれ、高校生であれ、非行・不良に走っているわが子を何とかしたいと考えられておられるご両親は是非ご相談下さい。もちろん事前相談(無料相談)もご利用いただけます。そして同姓の母親が積極的に対応していただくことで、非行の子(娘)はどんどん変わっていくのです。一緒にお風呂に入るのも良し、お互いに好きなミュージシャンの出演しているテレビやDVDを観るも良し、運転される方ならばドライブなども効果的です。最近では母子で「岩盤浴」が流行っているみたいです。

具体的な対応の仕方や言葉かけの仕方はその子によって違ってきますので、一言では説明できません。しかし、非行傾向で親に「反発ばかり・いうことをぜんぜんきかない」という子でも、その子に合った対応をとっていただいたり、言い方を少し工夫するだけで、みるみる子どもの反応が変わってくるのです。

「本当かしら?」と疑問をもたれた方も多いでしょうが、これは事実です。非行の子は基本的にさびしがり屋ですので、その「さびしさ」を感じない家庭を目指していただければ、家庭に居つくようにもなるのです。非行専門外来のカウンセリングでは、その子に応じた対応策を、母親の心理状態や性格・親子のテンポの違いなどに着目し、対応のアドバイスをお出しします。

 

淀屋橋心理療法センター(大阪駅・新大阪駅より地下鉄御堂筋線→北大阪急行線へ)

所長 福田俊一(精神科医・神経科医・心療内科医)

担当カウンセラー 小川和夫(非行専門外来カウンセラー)

 

 

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【非行のカウンセリング】 茶髪のまま新学期に登校しようとする子

夏休みが終わり、学校によっては始業式はまちまちですが、新学期を迎える時期になりました。この時期に非行の子のことで親や教師を悩ませるのが「茶髪・金髪」や「ピアス」などの校則違反でしょう。

「夏休みだけ茶髪・金髪にさせてー。新学期には黒に戻すから」という約束もなんのその。せっかく染めた髪を黒染めする時にかなりの抵抗を示す子が多いようです。

「その髪じゃ学校に入れてもらえないよ」と「美容室予約したから髪を黒に戻しておいで!」と口をすっぱくして親が言っても、非行の子はなかなか聞き入れません。カウンセリングに来られている親御さんも新学期を迎えるにあたっての一番の心配は「宿題を終わらせる・ちゃんと朝起きて登校する」以外に、「校則違反のまま登校するのでは・・・」という心配が一番多いような気がします。校門でのチェックや、新学期早々の風紀チェックがあるのがわかっているのに、あえて黒染めをしない子。ここにも意外な非行の子の心理が働いているようです。

一つは「何か一つ自分らしさをアピールしたい」という子。それが茶髪・金髪やピアス。まるでその子のポリシーのように親がいくら注意してもいうことを聞きません。

もちろん、こんな子にもカウンセリングでは対応の工夫をして、校則違反を正す対応を考えます。頭ごなしに注意してもダメ・校則違反を引き合いに出しても聞く耳をもたない子。

非行の子にはそんな意思の強い・聞き分けの悪い子が多いのです。非行のカウンセリングでは親の対応の工夫の他、担任の先生に事前に相談をしたり、最初は別室登校からスタートさせるなどを方法などを試し、次第に黒染めにして教室に登校させる方法を考えます。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(非行・不登校専門外来カウンセラー)

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【非行のカウンセリング】 非行の子は意外と家族思い

今年の夏休みは例年以上に非行のカウンセリング相談が多かった一ヶ月でした。

特に「スマホ中毒」「ネット中毒」「パソコン中毒」「LINE中毒」など、多くの非行傾向の子をお持ちの親御さんに対する記事をアップしたからかもしれません。

いつも親の心配をヨソに夜遊びにふける子、不良の子ばかりとつるんでいる子、万引きや窃盗などで警察に目をつけられている子、ゲーセン(ゲーセン)に入り浸っている子など、非行の子は家庭に居つかず、家にいると思ったら常にスマホやケータイを片時も離さず、「家族のことはどうでもいいと思っている」と考えてらっしゃる親御さんも多いと思います。中には「親のことを嫌ってるんだろう」と、悲観的に考えてらっしゃる親御さんもいらっしゃることでしょう。

しかし、淀屋橋心理療法センターで非行専門外来として25年以上「非行の子」のカウンセリングを担当していますと、現実的には意外と親のことを「好き」という子の方が多いというのがわかります。実際に非行の子が「悪いことをするから親が叱る」という当たり前のことを繰り返しているうちに、非行の子自身が「自分は親に嫌われている・見放されている」と感じるようになるのかもしれません。

このマイナス(負)の連鎖は、非行の子からはなかなか変えられません。当センターに来所される親御さんに対してカウンセラーがアドバイスをお出ししているうちに効果があがってくる場合がほとんどです。世間の常識や、身近な人の意見をきくと「もっと厳しく叱らないとダメ」と言われることが多いようですが、非行改善の実績をあげやすいのは、「厳しくない対応」であり、どんどん親子の関係が良くなっていくような対応なのです。

当センターの非行カウンセリングをスタートされる前に「事前相談(無料相談)」を利用されるご家族も多いのですが、このような話をするだけで、とても意外な感じを受けられるようです。「どんな本を読んでも、どんな人に相談しても、非行に走る原因は親が甘いからだ」と言われているそうなのです。

実際、非行のカウンセリングを長年やっていますと、非行に走る子ほど、他に比べて「親が好き・家族が好き」という子が多く、中学生や高校生になっても家族旅行を楽しみにする子も意外と多くいます。また、親御さんが仕事で疲れたり、病気で寝込んだりすると「しんどいなら寝とけやー」とか、「晩御飯は弁当買えばいいやん」など、完璧とはいえないまでも親のことを思っての発言を口にする子は多いのです。

どうか、世間の常識や、他人の意見に振り回されすぎず、非行には走っているがこの子は親のことを嫌っているのか、それとも好きなのか、一度、客観的な目にみてあげて下さい。

 

淀屋橋心理療法センター(大阪府豊中市・緑地公園駅)

所長 福田俊一

担当 小川和夫(非行・不登校専門外来カウンセラー)

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【非行・不登校の子の夏休み】朝から夜中までLINE、LINE、LINE

今やほとんどの高校生がスマホ(スマートフォン)を持っていると言っても過言ではありません。中学生で持っている子も多く、中には親のスマホをつかいまくっている子も多いようです。

スマホでいったい何をやっているのかというと、ゲームやメールはもちろんのこと、ほとんどの時間を「LINE」に使っているようです。朝起きたらまずLINE食事を摂っている時もLINEテレビを観ながらLINE部屋に入っている間もLINEと、一日中LINE漬けの生活をしている子が多いのです。

特に夏休みはLINE漬けの絶好の時期であり、親にとってはイライラのストレスが溜まる一方でしょう。学校の時間がLINEの時間に変わっただけといっても過言ではありません。特に、夏休みは毎日が休みなので、夜中や朝方までLINEをしている子もめずらしくありません。

非行の子は、ゲーセン(ゲームセンター)に入り浸り・不良の子とのつき合い・深夜徘徊など、以前は家に居着かない子がほとんどでしたが、携帯メールやスマホでのLINEが普及するにつれ、「家にいても常に不良や非行の友達とつながっている」という状況に変わり、相変わらず親子の会話もないというのはもどかしい限りです。

ただし、淀屋橋心理療法センターでは、このLINEを利用する方法も視野に入れてカウンセリングにあたっています。たとえば、親とは顔をあわせての会話がないものの、LINEでなら返事したりコミュニケーションがとれる子もおり、使いようによってはLINEは非行改善の有効手段であるとも言えるのです。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(非行専門外来カウンセラー)

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夏休みの非行のピンチを親の対応で悪化防止|非行のカウンセリング治療。不良・非行のカウンセリングの専門外来

 非行の子を持つご両親にとって、夏休みは最大のピンチ(不安・心配)ですね。淀屋橋心理療法センターでも、7月・8月・9月は非行の子のカウンセリングのご相談が急増します。

淀屋橋心理療法センターは今年で設立30周年を迎えました。もちろん、非行をはじめ、不登校のカウンセリング治療は設立当初から、相談件数が多く、その分、治療経験を積むことができました。今では「非行・不登校専門外来」ができるほど、当センターにとって、「非行」のご相談は得意分野の一つになっています。

しかし、淀屋橋心理療法センターでは、「どんな非行の子」の問題でも解決できるとはいえません。これまでの経験から、非行問題が解決しやすいのは「非行に走り始めた初期段階からカウンセリングをスタート」される親御さんや、「悪いことをしているけど、子どもが可愛い。何とかして非行から脱出させてやりたい」と強く願っておられる親御さんからのご相談です。

当センターのカウンセリングは万能ではありません。何より、当センターでは非行カウンセリングの主役は親御さんなのです。主役の親御さんのモチベーションがしっかりしていれば、私どもの非行のカウンセリング治療のノウハウも有効利用でき、非行の短期解決も可能性も高まります。

非行の子は学校では、「学校では『怠け者』『校則違反の常習犯』『教師に対して反抗的』というタイプの子もおられますが、親御さんの対応でなんとかなることも多いのです。できれば、担任の先生や生徒指導の先生の協力が得られれば何よりです。

家でも非行の子は「『帰ってきたらゲームセンターに入り浸り』『深夜徘徊がひどい』『警察に補導されたことがある』『万引きで親が呼び出され、頭を下げたことがある』・・といった状況でも同じです。

このような危機(子どものピンチ)をカウンセリングによって親の力でなんとか解決してやりたいというお気持ちが何より大事なのです。反対に「若い頃の非行や不良は当たり前。大人になれば落ち着くだろう」とお考えの非行問題に対して楽観的な親御さんや、「何を言ってもダメだから、もう何も言わない方がいいかも」といった非行問題に対して受け身な親御さんの場合は、淀屋橋心理療法センターの非行専門外来のいえども、カウンセリングの効果がのぞめない可能性があります。

子どもの非行問題解決は、親の熱意(モチベーション)と、非行が始まってからの早期対応(先手をうつ=カウンセリングを早めにスタート)というのが非行問題解決の重要テーマといえます。

 

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淀屋橋心理療法センター・非行専門外来

→非行の事例だけでなく、非行チェックリスト、教師むけの非行チェックリスト、無料の事前相談のご案内も掲載しています。ぜひご覧下さい。

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【非行】親からみた非行の深刻度チェックリスト

非行の深刻度チェックリスト(非行+不登校+α)

 

淀屋橋心理療法センターでは、中学生・高校生の「非行」の子のカウンセリングは得意分野の一つです。また、「不良とのつきあい」「喫煙・飲酒」「万引き」「深夜徘徊・夜遊び」「不登校」「怠学」などの問題がからむことが多いもの。親だけのカウンセリングでどこまで非行問題を解決できるのか。まず、非行の深刻度のチェックリストをお試しください。

「非行の深刻度チェックリスト」のページへ。

 

淀屋橋心理療法センター

所長 福田俊一

担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

非行問題の解決事例 「挫折」から「悪い先輩との夜遊び」へ。しかし・・・

非行問題の解決事例

サッカーを頑張っていた子に或る日とつぜん悲劇が!

S太は小学校からずっとサッカーを続けてきた。チームのエースストライカーで将来も有望視されていた。もちろん、中学生になってもサッカー部に入り、一年生のうちにレギュラーの座も獲得した。非行とは全く無縁な子だったのだ。そんなS太を悲劇がおそったのは中2の4月だった。練習中に利き足を骨折してしまったのだ。しかも、全治数カ月。

ここからS太の非行傾向が始まった。

なんとか不登校にはなっていないものの、毎晩のように「先輩と遊んでくる」と家を出ては、帰宅時間が日に日に遅くなっていった。「先輩」と呼ばれている相手の目星はだいたいついている。中学校の先生や警察からも目をつけられている一年上のK雄だ。S太の両親はすぐさまK雄とのつき合いを反対し、思いつくかぎりのK雄の悪口を言い、なんとか縁を切らせようと努力した。しかし、S太は反省するどころか、K雄をけなせばけなすほど親への反抗をつよめ、ついには親と顔をあわせるのも挨拶すらするのを嫌がるようになった。夏休みに入ると非行問題はいっそう深刻になっていった。親子の会話はほとんど無くなり、タバコ・ピアス・朝帰りと、みるみる非行度はエスカレートしていった。次第に両親の根気もうすれ、半ばあきらめムードが漂っていたところで、カウンセリングがスタートしたのだった。

S太のように「挫折」をきっかけに非行に走る子は多い。そして、「ぬけがら」「なげやり」に近い状態の子に、「サッカーがダメなら勉強でがんばれ」と励ます両親との間に大きな温度差(気持ちの差)が生じてしまう。皮肉なことに、そんな気持ちでいるときに限って、K雄のような不良・非行連中から「甘い声」がかかってしまうのだ。

 

非行問題解決の前に、S太と両親との膠着(こうちゃく)状態を何とかするため、カウンセラーは一つの課題を両親に出した。「親子の接点さがし」である。「テーマは何でもけっこうです。S太くんがよく口にする話題の中で、ご両親にも興味がもてるものを探して下さい。そして、次回までにその話が弾むようにがんばって下さい」。

両親は、課題の理由をカウンセラーから説明をうけたものの、それで息子の非行行動が良くなるのかどうか半信半疑だった。しかし、今のままでは良くならないことはわかっていた。父親は「サッカー」、母親は「晩ごはん」をそれぞれ話題に選ぶことになった。

一週間後の面接日。S太は最初こそノリが悪かったものの、父親との間でサッカーの話題で盛り上がるようになり、週末にはJリーグの試合を見に行く約束まで取りつけた。母親は、前々から晩ごはんのメニューや味付けに、いちいち口出しするS太をうっとおしく思っていた。それを今までは違って「聞いてやる=言わせてやる」ことにした。その結果、「文句はいっそう増えました。でも前のようにイヤそうな顔じゃないし、文句を言いながらもパクパク食べるんです」。そうです。まずは親子の会話が復活したのです。

両親ともに熱心に取り組んだため、最初の課題から大成功である。カウンセラーは、ひきつづき「S太の非行」ではなく、「親子の会話を弾ませる」ことを勧めた。

ある日、S太の口から意外な言葉が飛びだした。いつものようにK雄からの夜遊びの誘いの電話のあと、浮かない顔をしていると思っていたら「もう!、テレビみたかったのに!」と、突然グチをこぼしたのだ。

よくよく聞いてみると、K雄からの誘いは最初は嬉しかったものの、つき合いが長くなるほどにK雄の無理強いが増えていったようだ。また、いわゆる「使いっ走り」もよくさせられていたことがわかった。「いつもあいつの都合ばっかりや」「パシリばっかりさせられる」「あいつは万引きも平気でやってる」「あんな奴、捕まったらいいねん」と、次から次にK雄に対する不満が口をついて出てきた。

「挫折」から「悪い先輩との夜遊び」へ。しかし…

ようやく両親の努力が実を結びはじめ、非行問題の解決も見えてきた。K雄からの誘いはつづいたが、家ではK雄の悪口が日課となり、他にもいろんな話題で盛り上がるようになった。カウンセラーからは、課題が達成できるたびに、非行問題解決にむけての次のステップ(課題)がアドバイスされた。

あのままS太を責めつづけていたらどうなっていただろう・・。

所長 福田俊一
担当 小川和夫(不登校・非行専門外来カウンセラー)

非行解決の必須条件とは

淀屋橋心理療法センターでは「非行」の解決は得意分野の一つです。だからといって、どんな非行のご相談でも解決できるという訳ではありません。非行問題解決に欠かせない「必須条件」がいくつかあるのです。その一つをご紹介します。

 

非行解決に欠かせない【必須条件】

 

1.親御さんの動機づけ

非行の程度に関係なく、親御さんの方に「なんとしても解決したい!」という強い気力が無ければカウンセラーとしてはお手上げです。

・「どうせ言っても聞かないだろう」といった「あきらめ組」

・「他の兄弟の進学や、祖父母の介護等で手が回らない」といった「手いっぱい組」

・「若いうちに悪いことをいっぱいしておいた方が良い」といった「受け入れ組」

 

こんな方々は我が子の非行問題解決のために積極的にカウンセリングに来所されるというよりは、学校の先生や身内の方に強く勧められ、渋々来所されるケースが多いようです。また、これまでの非行の対応で疲れきってしまっている親御さんも同様です。非行の解決を強く望んでいても、もはや積極的に動けなくなっていては、カウンセラーがアドバイスしても効果が望めません。

 

2.非行の目的が「仲間・居場所さがし」であること

うちの子は「なぜ」非行に走ってしまったのか。これは非行に走る子の心理を理解する上でとても重要な視点です。私どもが得意な非行の子は「さびしさ」を埋める・紛らわせるために動いている(不良非行に走っている)子です。さびしいから仲間を求めて出歩く、深夜になっても仲間が帰らないから自分もつきあう、悪いとわかっていても断ったら仲間をなくしそうだから悪い事に手を染める・・・といった子たちです。言い換えれば非行に走るのは「家がとってもさびしい場所だから」であったり、「非行の子以外につき合える子がいないから」というわけです。不登校傾向があれば、学校も同じように「さびしい」場所になっているかもしれません。「ほんとうは親の期待にこたえたい」「ほんとうはクラスの皆と仲良くしたい」、でもそれができないから非行に走らざるをえないと解釈することもできます。こんな場合「非行」や「悪事」ばかりに焦点をあてて対応するとたいてい失敗します。むしろ、「さびしさ」の方に目を向けてやった方が本人のニーズに合う分、子どもも心が満たされる分、カウンセリングによる非行問題も解決しやすくなります。

 

3.非行問題以外の会話ができること

淀屋橋心理療法センターの得意な非行の解決方法は、親子の会話を促進したり、スキンシップをはかったりと、親が本人と直接コンタクトをとりながら改善していくやり方です。その為、まったく家に寄りつかない子や親子関係がこじれきって別居していたり、なかなか帰ってこない子など、接触のチャンスのない場合はこの方法が使えません。逆に、「一日に30分ぐらいしか一緒に居ないんだけど・・」といった時間の短い場合は心配ありません。5分でも10分でも、会話を弾ませることで少しずつ時間をのばしていく方法がとれますし、口数の少ない子でもマッサージをしてやるなど、スキンシップをとってやったり、ムードをよくしてやれば非行の子といえども意外と口が軽くなる子がいます。また、お母さんがよく心配されることの一つに「私が仕事をしていて構ってやれなかったら非行に走ったのから・・」がありますが、そんな心配は不要です。時間の長さよりも会話の中身やムードが大事なのです。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
担当 小川和夫 不登校・非行専門外来カウンセラー

非行の解決法は意外な対応

非行の子への対応

このところ「非行(素行不良・喫煙・飲酒・万引き・校則違反)」の相談が増えています。私どもでは「非行」は得意分野なのですが、一つ心配なことがあります。それは、非行の子をもつ親御さんは真剣に悩み、とても困っておられる様子は伝わってくるのですが、一方で「疲れておられるなー」と感じるのです。これまで非行の解決に向けて試行錯誤しながら努力してきたものの、なかなか結果を出せなかったからかもしれません。周囲からの冷たい視線や親類からの圧力もきっとあるでしょう。私どものカウンセリングでは、ご本人の「非行の程度」よりも、親御さんの「やる気=気力」の方を重要視します。いくら良いアドバイスであっても親御さんの気力がないとうまくいきません。そこで、親御さんが疲れ切ってしまう前に、だいたい子どもさんがどんな風になってくれば良いのか、数ある非行対応のポイントの中から「さびしがり屋の非行の子の生かし方」に絞って、その方向性をご紹介します。

 

非行の子への意外な解決策 その1

親子の会話を増やす

さびしがり屋の非行の子にとって、親との会話が「できない・少ない」となると、「家庭=おもしろくない・気まずい」と感じてしまい、ますます家庭の居心地が悪くなってしまいます。また、いくら非行の子だからといって親御さんからの問いかけが学校を休んだことや深夜の外出といったネガティブな話題ばかりに集中するのも同様です。子どもさんは重たーいムードの家庭を脱出し、軽ーいムードの友だち(不良・非行の子)の方に気持ちが流れていってしまいます。非行の子はいくら表面的には強がっていても、重要な話題を面とむかって話せるほどの勇気はないのです。そんな時は、テレビ番組や夕食のメニュー、または、飼っているペットなどの軽い話題もふんだんに盛り込んで「会話がはずむ→家庭に居着く」をまずめざして下さい。その方が非行行動や不良との付き合い、不登校の理由など「重要な話題」ができるようになります。

 

非行の子への意外な解決策 その2

親子のスキンシップを促進する

これは「女の子」と「母親」といった組み合わせが一番条件が良いようです。「男の子」でもベタベタひっつくのは難しくても、一緒に行動したりペラペラ喋るようになる子がけっこういます。非行の子にとって「スキンシップ」は「親子のふれあい・親を身近に感じること」なのです。ですから「ドライブ・散歩・外食」を一緒にするだけでも効果的です。非行の子は表面的につっぱっていますので、誘いをかけても嫌がったり「きもい」と言われることがあるかもしれません。でもそれは照れているだけかもしれません。たとえ誘ったことが実現しなくても「誘ってやる」という働きかけをしてもらったことは頭に残ります。また、お母さんの手作りのおにぎりが好きな子が多いのですが、これも一種のスキンシップですね。

 

非行の子への意外な解決策 その3

家庭のムードを明るくする

非行の子にとって親のうかない顔や落ち込んだ顔は耐えられません。非行の子特有のさびしい気持ちがいっそう強まってしまい、その場に居づらくなります。それがたとえ子どもさんの非行の悩みでなくても同じです。友だちと電話でしゃべっている様子をご覧になったことはありませんか。特に女の子は親の前でも平気で、大声でベラベラしゃべる子が多く、男の子も部屋に隠れて話すことはありますが、だいたい明るくしゃべっていることが多いようです。おそらく相手が明るくしゃべっているのでしょう。非行の子は常に相手の「顔色」や「出方」をうかがいながら近寄ったり離れたりしています。親子の会話も同じです。非行問題はさておいても、テレビをみてゲラゲラ笑ったり、両親で話が盛り上がるのも効果的です。

 

非行の子への意外な解決策 その4

不満やグチもしっかり言わせてやる・・・同時に不登校も解決

非行の子が不登校中ならば、クラスの中でもさびしい思い(孤立)をしていた可能性が十分あります。この話題も非行解決のみならず再登校をもめざすならば必ず通らなければならない道です。クラスの中でポツンと浮いていたり、授業態度が悪かったり遅刻や校則違反の常習犯ならば先生方から見放されている場合もあります。こういった学校内部の話題が出ないと再登校の話が前に進みません。そのためには「不満」や「グチ」が普段から出せている必要があります。食事中やテレビをみている時などがチャンスです。「まずい」「おもろないわー」「きしょー」など、親にとっては耳の痛い言葉であっても「思ったこと・言いたいこと」はなるべく言わせてあげて下さい。他の話題で不満やグチが出しやすくなってくると、学校の話題も出しやすくなってきます。もちろん、不良非行仲間との付き合いも同様です。毎日、深夜徘徊しているかもしれませんが、自分の子も喜んで出かけているのかどうか、万引きも好きでやっているのかどうか、本音が語れるようになってくると、非行のわが子の口から意外な言葉が出てくることもあるのです。

非行の解決策

いかがですか。一見、「それでは余計に非行が悪化してしまうのでは」と不安に思われる要素もあると思います。しかし、非行に走ってしまう子にとって「さびしさ」は一番の敵なのです。家に居つかない子であれば家庭が、不登校の子であれば学校が「さびしい」場所になっている可能性があるのです。非行の子どもさんはそんなさびしい気持ちを「行動」で表しているのです。これをぜひ子どもさんからの「S.O.S」だと受け取ってあげて下さい。今回あげたテーマは数ある非行解決ポイントの中のほんの一例ですが、少しずつでも伸びてくれば先も開けてきやすくなります。逆に、最初に方向が間違ってしまうと対応を努力すればするほど裏目に出てしまいます。ぜひご参考になさって下さい。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
担当 小川和夫 不登校・非行専門外来カウンセラー

 

怠学・怠けの子への親の対応をカウンセリングで

学校に行きたくても行けない「不登校・登校拒否」と違い、周囲から見て「行く気もやる気もなさそう」に見える子がいます。一般的に、受容してやるべき不登校と区別する上で怠学(怠け)というレッテルを貼られることがよくあるようです。

淀屋橋心理療法センターでは「不登校」以外にも「非行」も得意としていますが、どうやら「怠学(怠け)」と呼ばれている子たちは、当センターで考えている「非行」に近い分類として扱われているようです。

※当センターでは厳密な意味では「非行」と「不良」は区別しています。

当センターでは、親御さんが根気強くしっかりと対応していただければ、非行や怠学の子でもかなりの高確率で快方に向かわれます。学校の先生方やクラスメートたちのサポートがあればなおさらです。

一方、「淀屋橋心理療法センター=家族療法」ですので、親御さんに対応の工夫をする気力や余裕がなければお手上げです。特に、非行や怠学の子への対応は手を焼きます。また、学校の先生方がいくら授業中に熱心に指導したり説教しても怠学が改善しない事もしばしばあるでしょう。それほど、家族(親)の対応による影響力が大きいということでしょうか。

非行タイプの特徴でもあるのですが、「怠けている」と「怠けているように見える」は紙一重です。「寂しがり屋だから、誰かにサポートしてもらえないとやる気が湧いてこない」「クラスで居場所がない・活躍の場がない」といった場合にも、不登校になったり、登校しても「怠けているように見える態度」をとる場合もあるでしょう。それほど、怠けている(怠学)の裏には、表向きからは想像できない理由が隠れていることがあるのです。

「わが子を何とかしてやりたい」と切望されている親御さん、根気強く対応する気のある親御さんは、ぜひ一度ご相談ください。