非行解決の必須条件とは

淀屋橋心理療法センターでは「非行」の解決は得意分野の一つです。だからといって、どんな非行のご相談でも解決できるという訳ではありません。非行問題解決に欠かせない「必須条件」がいくつかあるのです。その一つをご紹介します。

 

非行解決に欠かせない【必須条件】

 

1.親御さんの動機づけ

非行の程度に関係なく、親御さんの方に「なんとしても解決したい!」という強い気力が無ければカウンセラーとしてはお手上げです。

・「どうせ言っても聞かないだろう」といった「あきらめ組」

・「他の兄弟の進学や、祖父母の介護等で手が回らない」といった「手いっぱい組」

・「若いうちに悪いことをいっぱいしておいた方が良い」といった「受け入れ組」

 

こんな方々は我が子の非行問題解決のために積極的にカウンセリングに来所されるというよりは、学校の先生や身内の方に強く勧められ、渋々来所されるケースが多いようです。また、これまでの非行の対応で疲れきってしまっている親御さんも同様です。非行の解決を強く望んでいても、もはや積極的に動けなくなっていては、カウンセラーがアドバイスしても効果が望めません。

 

2.非行の目的が「仲間・居場所さがし」であること

うちの子は「なぜ」非行に走ってしまったのか。これは非行に走る子の心理を理解する上でとても重要な視点です。私どもが得意な非行の子は「さびしさ」を埋める・紛らわせるために動いている(不良非行に走っている)子です。さびしいから仲間を求めて出歩く、深夜になっても仲間が帰らないから自分もつきあう、悪いとわかっていても断ったら仲間をなくしそうだから悪い事に手を染める・・・といった子たちです。言い換えれば非行に走るのは「家がとってもさびしい場所だから」であったり、「非行の子以外につき合える子がいないから」というわけです。不登校傾向があれば、学校も同じように「さびしい」場所になっているかもしれません。「ほんとうは親の期待にこたえたい」「ほんとうはクラスの皆と仲良くしたい」、でもそれができないから非行に走らざるをえないと解釈することもできます。こんな場合「非行」や「悪事」ばかりに焦点をあてて対応するとたいてい失敗します。むしろ、「さびしさ」の方に目を向けてやった方が本人のニーズに合う分、子どもも心が満たされる分、カウンセリングによる非行問題も解決しやすくなります。

 

3.非行問題以外の会話ができること

淀屋橋心理療法センターの得意な非行の解決方法は、親子の会話を促進したり、スキンシップをはかったりと、親が本人と直接コンタクトをとりながら改善していくやり方です。その為、まったく家に寄りつかない子や親子関係がこじれきって別居していたり、なかなか帰ってこない子など、接触のチャンスのない場合はこの方法が使えません。逆に、「一日に30分ぐらいしか一緒に居ないんだけど・・」といった時間の短い場合は心配ありません。5分でも10分でも、会話を弾ませることで少しずつ時間をのばしていく方法がとれますし、口数の少ない子でもマッサージをしてやるなど、スキンシップをとってやったり、ムードをよくしてやれば非行の子といえども意外と口が軽くなる子がいます。また、お母さんがよく心配されることの一つに「私が仕事をしていて構ってやれなかったら非行に走ったのから・・」がありますが、そんな心配は不要です。時間の長さよりも会話の中身やムードが大事なのです。

淀屋橋心理療法センター
所長 福田俊一
担当 小川和夫 不登校・非行専門外来カウンセラー